小金井京子先生のひとりごと その11
- hanaokamasumi
- 2025年11月11日
- 読了時間: 3分
お悩み相談 …… 発音はいつまで直されるものですか?

中国語の学習を続けてテキストも何冊目かになって、結構難しい内容を学ぶようになって、だんだん中国語に自信もついてきたころに先生から発音を直されたりすると「え、まだ発音直さなくちゃいけないんですか…」と、ちょっぴり自信を失いそうになることもありますね。
みなさんが初めて中国語の発音を習った時、どれぐらいの期間を発音の学習にあてましたか?
まず、中国語とは?ピンインとは?声調とは?…そうした説明を受けた後、実際に先生や録音のあとについて母音、子音、それに声調を組み合わせて発音、さらに二音節、三音節と進み、単語をいくつか覚え、あいさつも少し習って。「もう発音は終わりか」と思っていたら、次の授業でまた先生から「今日も発音の練習です」と言われて、「え~。もう発音はいいから会話がやりたいよ!」と心の声が漏れていた、なんてことはありませんでしたか?
「発音を習うのは最初だけ」と思っている方もいるかもしれませんが、さて、発音学習が終った、と言えるのはいつなのでしょうか?
日本語で考えてみましょうか。ひらがな、カタカナの読み方を習って、五十音表を読めるようになっても、まだ終わりではなさそうです。
病院(びょういん)と美容院(びよういん)の聞き分けに自信がつくのは少し先かな。数字を一つ一つ読み上げる時には「一、二、三、四、五、六…(いち、にい、さん、しい、ごう、ろく…)」と、ゆっくり同じ長さ(拍)で練習していたのに、おおよその数では「四五人(しごにん ×しいごにん)、五六人(ごろくにん ×ごおろくにん)」にように少し長さ(拍)が違うことにはじめて気づいたり。こんな風に知らないことがあとからあとから出てきます。
「発音良ければ、半ば良し」と言う先生もいらっしゃるようです。発音ができるようになったら、道の半分は進んだと考えてよい。逆に言えば「発音ができるようになった」と言えるようになるまでは、実は長く遠い道のりであるということでもあります。中国語の学習の入り口で「発音」を習いますが、それはこれからの学習の入り口に立つための基本の“基”について学んだだけで、本番はこれからなのです。語彙や文法知識を増やしたり、会話や文章を読む中でネイティブの自然なスピードや読み方に近づく中で、みなさんの発音は日々変化し、上達していっているのです。そして先生方はみなさんのその時々の状況に合わせて「今ならできる、もっとできる」と、これまでにできていなかった課題をみなさんの前に次々提示しているのです。だからどうか落ち込まず、次の課題をもらえるレベルに達した自分を褒めて、それを楽しんで取り組んでもらえるとうれしいです。
もしみなさんの学ぶ教室や学校で、朗読大会や文化祭など日ごろの学習の成果を発表する機会があったら、ぜひ積極的に参加してください。きっと新たな気付きやさらなる上達につながる大きなチャンスになるはずですよ。






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