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小金井京子先生のひとりごと 13


  中国語はむずかしい? …… 日本人の学び方


以前大学で中国語を教えていたころ、学生が言った言葉です。

「チャイ語は楽勝だと思ってとったけど、結構エグイ」


当時の学生の言い回しですが、つまりは「中国語は簡単だと思って選択したが、思ったほど簡単では

なく単位をとるのがたいへんだった」ということのようです。ほかの学生からも恨み言のような感想を

ずいぶん聞かされました。


「漢字を使っているから簡単だと思ったのに…」

「中国語は発音がむずかしくてできるようにならない…」


始めてみると思ったように学習が進まず、そういう感想を持つ人はどうやら少なくないようです。で

も、中国語はそんなに特別にむずかしい言語なのでしょうか。


言語の難易度をはかるには、学習者の母語がどんな言語であるかを知っておくことが必要です。つま

り、母語のルールが身に沁みついている学習者にとって、新たに学習する言語がどれほど違和感のある

ものに感じられ、学習に努力を要するかなどを見ながら難易度を判断することになるからです。


いろいろなことについてコスパがいいか、タイパはどうかとよく言われますが、言語の習得にはある

程度の労力が必要なものです。楽に学べるかどうかではなく、学びたいと思ったらそうした先入観を捨

てて、ぜひ学習をスタートして言語を学ぶことでしか生まれない自身の変化を、成長を楽しんでほしい

と思うのです。中国語が日本人にとってむずかしいかどうかということよりも、視点を変えて「日本人

はどのように学べばより負担なく楽しく学ぶことができるのか」を考えてほしいと思うのです。


話が少し逸れましたが、では日本語が母語のわたしたちはどのように学べばいいのでしょうか。

敵を攻略するには、まず敵を知ること。相手の中国語がどんな特徴を持ち、どんな癖を持った言語な

のかを知ることが、これからの戦略を立てるために必要なことになります。


そしてもう一つ。わたしたちが無意識に当たり前だと思っている言語ルールは日本語や、あるいは英語のそれであることが多いので、そうしたことも意識しておくことが習得の早道になることも覚えておいてほしいと思います。


具体的な学び方の提案については、次回のコラムでお話しすることにしましょう。

 
 
 

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