【銀座にある単向街書店に行ってきました】
中国語の本、日本語の本、アジア圏の作品、翻訳本などを
お茶を飲みながらゆっくり手に取れる素敵な本屋さんです。
読書会などイベントもしょっちゅう開催されているようです。
螺旋階段を上がった二階のカフェコーナーでは、商談している方々、
飲み物を片手にゆっくり読書を楽しまれている方、
PCでお仕事をされている方、とそれぞれ思い思いの時を過ごされていて
心なしか、北京に住んでいた時に感じた時間の流れにオーバーラップするような
感覚になりました。
入った右手には、新刊の本が並び、翻訳の絵本もあり、中国語のやアジアの本もありで、
一日中入り浸りたいと思いました。
本離れの現代ですが、やはり紙の本を手に取り、自分のペースでページをめくるというのは
開かれた好奇心のエネルギーが込められている気がします。
海の向こうの中国では、最近ノーベル賞作家「川端康成」ブームが起きているようです。
川端康成の名作の出版ラッシュが起き、代表作「雪国」の中国語版はすでに20以上の
出版社が発売しているそうです。
文学の分野でも日中のこうしたつながりが静かなムーブメントになっていることは
とても嬉しいことです。
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さて、2階の中国語本コーナーで、なんと「東方時空」で有名なキャスターの白岩松さんの本を見つけました。
私がその昔、北京の人民大学に留学していた時に新聞系(メディア学科)の授業で出会って、
沢山討論した元新聞記者の張征老師が「白岩松を呼んで来る」と仰って、一度講演会を聞きに行ったことがありました。
10年前に書かれた本の最後の方にこんな言葉がありました。
(以下、花岡翻訳)
10年後、はどうだろうか?
私個人のことを言えば、健康で、楽しく、
心穏やかに、今まで通りにサッカーやシュートも出来て、髪の毛も沢山残っていて、体重もそんなに
増えることなく、依然として世の中の事に好奇心を持ち、時に怒り、時に涙する自分であり続けたい。
最も大事な事は、人生の歩みのスピードを落とし、ゆっくりと、
身の回りのすべての風景を鑑賞出来る余裕を持つことだ。
一度お会いしたい時に、なんと歯切れの良い物言いをする、余計な飾りのない
真っ直ぐな方だろう、と感じたことを覚えています。
そして、当時読んだ彼の結婚観などの文章も思い出し、今回の本の言葉を読んで、
変わらない彼の芯のようなものを感じたのでした。
年末年始、読みたい本が山積みですが、問題は読書の時間の捻出ですね。
こんなカフェに飛び込んで1,2時間贅沢なマイタイムを過ごしたいものですね。
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