孔子とその弟子たちが書いたとされる《周易》の解説テキスト《文言传》は、特別に 「乾」と「坤」の二つの「卦」を解説しています。
乾と坤は易经の六十四種類の「卦」のなかで、特殊な位置づけであり 《易经》を理解する上での鍵だからだそうです。
今日はそのうち、これまで読んできた《乾文言》を復習しました。
頭から読んでみると、二回目というのもあり、 やはり一つ一つの文の理解がすんだ後なので分かりやすかったです。
《乾文言》は君子の成長プロセスともいえる、と紹介しましたが、 そもそも「君子」というのはどういう概念なのでしょうか? 「君子」とは古くは階級の概念でした。
例えば、諸侯の子を公子、天子の子を王子と呼ぶように、君子は君之子でした。
君之子は貴族で、統治者階級を指しました。
これに対する呼称は「小人」で、労働者を意味していました。
歴史を経て、君子は階級の意味意外に、道徳を備えた人柄の意味も持ちました。
君子とは道徳的に高尚な人を言い、小人は道徳的に低俗な人を指すようになったそうです。
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