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【易経の学び メモ11】 「文明」という言葉の語源も易経にあり

更新日:2022年10月15日

今日は初九爻から上九まで、これまで語ってきた六つの爻詞を、《文言》という易経の解説テキスト

「翼伝」のうちの「文言伝」がまとめて解説している部分を読みました。


同じ六つの爻詞を三遍も言葉を言い換えて説明しています。下はそのうちの二つです。


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“潜龙勿用”,下也。“见龙在田”,时舍也。“终日乾乾”,行事也。“或跃在渊”,自试也。“飞龙在天”,上治也。“亢龙有悔”,穷之灾也。乾元“用九”,天下治也。《文言》


“潜龙勿用”,阳气潜藏。“见龙在田”,天下文明。“终日乾乾”,与时偕行。“或跃在渊”,乾道乃革。“飞龙在天”,乃位乎天德。“亢龙有悔”,与时偕极。乾元“用九,乃见天则。” 《文言》


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読んでいて、企業が成長していくプロセスにも、君子が成長していくプロセスとその戒めにも重なり、宇宙を貫く、法則とも重なる、という実感を得ました。


孔子の「論語」や老子の「道徳経」で述べられている基本的な思想は、この「易経の」自然の法則が下敷きになっていることがなんとなくわかってきた気がします。


上の《文言》に出てくる、言葉は四字熟語として、現在も使われています。


例えば、「潜龙勿用qián lóng wù yòng」は「発展の兆しがあるが、まだ勢いが弱いので、慎重に行動すべき」

「与时偕行yǔ shí xié xíng」は「時とともに変改していくこと」

「亢龙有悔kàng lóng yǒu huǐ」は「地位の高いものが驕り高ぶると失敗し、後悔する」という意味で、

「物极必反wù jí bì fǎn」「物事は極限までいくと、反対方向へ変化する」という成語と同義語とされています。


※「物极必反wù jí bì fǎn」の出店は《吕氏春秋·博志》です。


また、「文明」という何となく外来語のような気がする言葉も、元々は「易経」の説明書である《文言》に数千年前に書かれた言葉だったというのも、新鮮な驚きです。


しかし、この頃の「文明」はまだ「civilization」という意味ではありませんでした。


“文”という字は「彩鮮やかな模様」という意味でした。


“见龙在田’,天下文明”(龍が出現し、天かに文明がいきわたる),というのは、一番初めの「初九爻」の“‘潜龙勿用’,阳气潜藏”(龍はかくれて、潜伏状態にある)段階から,春が来て,‘见龙在田’(龍が地上に現れた)頃です。


陽の気が出てきて、草木は緑に、花々はあでやかに、春の光が明るいという状態が、数千年前の 「文明」という言葉が指した意味だったそうです。


まさに、今のような時期を「文明」と言ったのですね。

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